歯医者はぼったくり?
昨今の物価の向上で医療費も高騰しています。
今回は、不透明な歯科の治療費のお話をします。
よく、歯医者さんの治療費で、
「あそこは高い、ここは値段を釣り上げてる!」
など、クチコミに書いてあること(当院も…涙)がありますが、これは患者さんごとに違う治療内容と料金が分かりにくいことに起因しているのだと思います。
昨今の物価の向上で医療費も高騰しています。
今回は、不透明な歯科の治療費のお話をします。
よく、歯医者さんの治療費で、
「あそこは高い、ここは値段を釣り上げてる!」
など、クチコミに書いてあること(当院も…涙)がありますが、これは患者さんごとに違う治療内容と料金が分かりにくいことに起因しているのだと思います。
結論から書くと、歯科医院が治療費をボッタくることはまず有り得ません。
なぜなら保険診療の場合、全てにおいて細かく料金が決まっており、そのルールに則って保険請求を公的機関にしなければならないので、まちがったらハネ返されます。これは非常に面倒です。
さらに、いい加減な請求をしていたり、インチキなどやろうものなら保健所や厚生省からお叱りを受けるのです。
ひどい場合には診療停止(営業停止)のような事もありますし、歯科は横のつながりが厳しい世界です。ボッタくって良いことなど1つもありません。
それどころか、
毎年変わる保険点数の内容と変化に、
「ああ、また患者さんに負担が大きくなるのかぁ」
「材料費がまた高くなった…保険診療ではやればやるほど赤字だ」
と、歯科医師の悩みはたくさんあるのです(涙)
※厳密に書くと医療機関が保険者に診療報酬を請求するのは国民健康保険団体連合会や社会保険診療報酬支払基金などです。ここに審査をしてもらうのです。ここで不備があると減額されて支払われません。
純粋にこれは初診料と再診料の違いであったり、治療内容や設備における点数の違いから料金が変わるから、以前に通われていた歯科医院(再診などで通っていた)の料金と比較すると、新しく通った歯科医院のほうが高いというイメージを持たれるのだと思います。
保険点数は国が定めた施設基準や治療内容のルールです。歯科はそのルールに則って診療報酬明細書(いわゆるレセプト)を作ります。
これは医療費のレシート(英語ではreceipt、ドイツ語ではRezept)と思ってください。レセプトは患者様の診療月ごとに作られ、おおよその方は何かしらの公的医療保険に加入していますから、窓口では保険者(加入保険の発行元)負担以外の、自己負担額をお支払いいただくことになります。
では、どのような内容になっているのでしょうか?令和4年の改定と共に少しだけ説明します。
歯科初診料 261点→264点
「標準予防策及び新興感染症に対する対策」の常勤医の研修、職員への「標準予備策及び新興感染症に対する対策」の院内研修が必要。
必要な研修を行っていない場合は240点
歯科再診料 53点→56点
「標準予防策及び新興感染症に対する対策」の常勤医の研修、職員への「標準予備策及び新興感染症に対する対策」の院内研修が必要。
必要な研修を行っていない場合は44点
抜歯(1歯につき)
・単根管 230点→232点
・2根管 422点→424点
・3根管 596点→598点
歯には根っこがあり、根っこが1本や2つに分かれている場合によっても料金は変わります。「歯を抜いただけ」でも単根管と3根管では2倍以上診療報酬は変わります。
感染根管処置の場合
・単根管 156点→158点
・2根管 306点→.308点
・3根管 446点→448点
歯周病安定期治療
かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所加算
新設→120点
歯科安定期治療(Ⅰ)(Ⅱ)は廃止され、歯周病安定期治療に統一。
歯科検診ではお口の中のお掃除も含めて保険内診療で受けることが可能です。
こちらも保険点数が決められており、初診の場合(3ヶ月ごとに初診扱いになるルール)3割負担でおおよそ窓口負担は2700~3000円程度です。
再診の場合や、か強診の歯科でも料金は変わります。
・歯科医院での歯科医師の料金の上乗せは保険請求の厳しいチェック機能があるため考えにくい。
(つまりボッタくりはリスクが大きすぎるし儲からない)
・保険点数は細かなルールで決められている
(料金の違いは初診か再診か、施設基準や導入機器によって変わる)
・抜歯する歯によっても、治療法や病名によっても料金は変わる
つまり、どこの歯科医院さんも厳しいルールの下できちんと患者さまには真摯に決められた料金をご請求していると思います。
また、休日やっている歯科は「日曜及び国民の祝日に関する法律」に定める祝祭日および振替休日が対象になり、休日加算(250点)・乳幼児休日加算(290点9が加算されます。
基本的に料金説明は歯科や病院ではしませんが、保険診療を行っている病院・歯科はまずきちんとやっているので安心して通院いただければと思います。
ご購読ありがとうございました。
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